―移転新築の際にこだわったことはありますか?

山下 健康・人命をあずかる病院において、その使命を果たすために必要な化学物質を取り扱います。しかし適正な扱いをしないと従事者に健康障害を及ぼします。病理診断(検査)分野では病院施設の中でも特に多くの種類の化学物質を使用します。気化した化学物質は施設内に拡散する前に局所毎にプッシュプルや局所排気装置で排気処理するのがベストです。しかしながら、分注作業や標本作製までにいたる移動中の検体、ゴミ箱等、完全に化学物質の発散を防ぐことは難しい状況です。そのような室内に発散した化学物質は全体換気によって処理し、プッシュプルや局所排気装置での局所毎の排気との組み合わせが重要だと考え、対策しました。

―トルネックス製を選んだ決め手は何でしょうか?

山下 各室内の限られたスペースに複数台設置する必要があるため、 やはりコンパクトなサイズのプッシュプルを候補としました。複数台ですので導入コスト も大きな判断材料でした。トルネックスは海外に生産拠点をもつ製造メーカーなので製品価格 も低めに設定されていて導入コストを抑えられるのは魅力でした。また、東病院での対応も満 足しておりましたのでトルネックスに決定しました。タバコの分煙環境づくりを国内外で 長くやっているので、トルネックスの気流制御技術を活かした室内の空気環境対策のノウハウをとても信頼しています。

―新製品の「有機溶剤発散防止装置」の感想を聞かせてください

山下 フィルタによる室内循環で屋外排気レスの仕様は、排気設備や工事等のダクト費用の理由で有機則・女性則対策が進まない病理施設には朗報でしょう。当院でも2014年5月オープンに向けて数年前から施設の給排気エアフロー計画が組まれるため、エクストラの新たな排気追加工事は避けたかったので、排気ダクトレスのこの機械はオープン後でも導入しやすかったですね。 当院では約1時間/日の手染色・手封入の作業が発生しますが、機械設置後はキシレンの臭いは全くしません。女性技師が多いので女性則対策に役立っています。また、500ml瓶が袖パネル内に納まる高さはとても使い勝手がよく、シートカバーをかけバイパス排気をするとちょっとした簡易保管庫や封入後の標本・マッペ等の乾燥機として使用できるようになっています。実はこれ、製品開発段階でトルネックスにアドバイスさせていただきました。トルネックスには病理の環境改善につながる新たなチャレンジを引き続き期待します。



今回お話を伺ったのは…
北里大学 病院病理部技師長
医学博士 山下和也様
 

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